先生と呼ばれること
先生と呼ばれること
行政書士会に登録したあたりから、
ちょこちょこと友達や先輩書士さん達から
「お、これで和田先生だね!」
と言われるようになりました。
開業したらそれは特に顕著に表れ、
開業ホヤホヤだろうが何だろうが、
同業他士業問わず、
「先生」
と、声を掛けられるようになりました。
正直、私は「先生」と呼ばれることが
苦手です。
それは、自分自身が先生と呼ばれるに値するほどの仕事をしていないから、ということなんかではなくて(その引け目の気持ちが全く無いかと言ったら嘘になりますが)、「先生」と呼ばれることで変わってしまう何かが嫌なのです。
もちろん、変わらなければならないことも多いでしょう。
「行政書士」という国家資格者として
事務所を構えているのですから。
自分が経営者なのですから。
立場が人を作り、
環境が人を変える。
そんな言葉もある通り、
先生と呼ばれる立場になったことで、
それ相応の振舞いも出来るようになっていかないといけないのだと思います。
ただ、個人 対 個人という点において、
「先生」という単語はどうも私には、言葉は良くないのかもしれませんが、邪魔というか余計なもののように思えるのです。
それ以上今ひとつ踏み込めない、というか…。
だからこそ、
以前から私を知って下さってる方には、
できるだけこれまで通りの呼び方をしてもらえるようにお願いしたりしています。
あ、ただ強要はするつもりは無いので、
「先生」と呼びたい方は自由に呼んでもらって構わないと思っています。
このことは本当はもっと前に、
カズオブログ時代に書こうと思っていました。
それほど、登録する前と後では、
周りの反応が大きく変わり、
結構違和感を感じていたので。
でも、こういう内容はブログに書かない方が良い、
と友達に言われたこともあり、
ただひたすら自分の中で悶々と、
「なんか違う気がするんだよなぁ」
と、思いながら、
直接お会いした方や近しい方には
「普通に、さん付けでいいですから~」
なんて言ってきていました。
それが今回、このブログで書こうと思ったのには
「先生と呼ばれるのが苦手なんです」
という先輩書士さん達と
挨拶させていただく機会がたまたま重なったことにあります。
私自身が「先生」と呼ばれることが苦手だとしても、業界的に「先生」と呼ぶことが常識であるならば、失礼に当たらないように「○○先生」と最初お呼びするのですが、なぜか最近会う人会う人「あ、先生はやめて。苦手だから^^;」という方が多くて、それを聞いてなんだか私が嬉しくなったりしています。
そんなことがたまたま続き、
ちょっとブログに書いてみようかな、
と思った次第です。
どっちが良くてどっちが悪い、
というような批判めいたことでは一切ありません!
「苦手とかじゃなくて、『先生』と呼ばれることに慣れていかなきゃいけないんだよ。先生と呼ばれることで緊張感も生まれるでしょ。そういうことも大事なんだよ」
と、同じく先生業(異業種ですが)をやっている友人は言います。
友人の言うことは至極真っ当で、
私も理解しています。
ただ、私のことはできれば
普通に さん付け(あるいはカズオでも^^)で
呼んでもらえると嬉しいな、という程度のことです。
とは言っても、
士業という仲間内の視点と
相談者・依頼者という視点では
当たり前ですがまた変わってきますよね。
士業に限らず、
一般的に「先生」と呼ばれる職業に就いてる方達はどんな感じなんでしょうかね。
ちょっと聞いてみたい気もします。
さて、そんなこんなで、7月もいよいよ明日で半分終わり。
いやー、早い!!
体調崩さないよう、
充分に注意していきましょう。
コメント
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私も最初は、そうでした。
私も最初は、先生なんて嫌だなぁと思っていました。
でも、先生というのは、偉いという意味ではなく、
守秘義務やら、専門職としての自覚とか、
しなければいけないことがある、という意味だと
言われて、私は、ちょっと、考えを変えました。
ある意味、自分を緊張させるため?かな。
そう呼ぼれることで、仕事では、ゆるい人間に
ならないための防波堤かもしれません。
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笹ゆかさん、
笹ゆかさんも、最初はこんな気持ちだったんですね!!
なるほど、専門職としての自覚、守秘義務、そういったところは大きいですね。
勉強になります。
私は天邪鬼なので、誰かに何かを言われてもいつも「でも私はこれでいいの」という感じになりがちですが、笹ゆかさんのコメントにはとても納得です。
いつの日かふと慣れる時が来るでしょうか。
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相手に甘えさせてあげては?
私のお客さんは、外国人が多いこともありますが、「先生」と呼ぶことで、甘えているというか、安心感を得ているというか、「私は何も知らないから、何かあったら頼みますよ」というニュアンスを感じます。外国人が日本語学校の先生を「先生」と呼ぶのと似ているかな。
「先生」と呼ばれるからと言って、すべてのことに精通している必要はない。相手の質問に対して、きちんと答えられれば、それで良いんじゃないでしょうか。
ただ、行政書士同士で「先生」と呼び合うのは、また別の問題かな。
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まことさん、
なるほど「甘えさせてあげる」
そういう観点もあったんですね。
まことさんのコメントを読んで、
なんかスッと心に入ってきました。
私は過剰に「先生」を意識しすぎているのかもしれません。
「先生」と呼ばれる人が偉いとか偉くないとかではなくて、まずは相談者の方に安心感を与えられるようにすること。
それが今の私には先決だということが分かってきました。
大事なことに気付かせていただき、ありがとうございます!